転職した理由の本音でよく見られるのが、上司や同僚との人間関係のトラブルや待遇面での不満でしょう。
経歴書に本音をそのまま書く人はそういないでしょうが、労働時間が長い、将来性が無いなどはつい書いてしまいそうなものなので注意が必要です。嘘をつきたくないからと、ありのままを書く人がいるますが、それを読んだ採用者側の気持ちを考えてみましょう。採用面接で何よりも大事なのは、これから一緒に働きたいと思わせることです。たとえ本当のことでも、いじめやセクハラにあったなどと書けば、いらぬトラブルの種になる人物ではないかと疑われかねません。
どんなネガティブな理由も、見方を変えればポジティブに言い換えられる事は知っておきましょう。仕事がつまらないということも、「これまでの経験を活かして、さらなる経験を積みたい」と言えば前向きになります。上司が嫌いだった場合でも、「優秀なメンバーと切磋琢磨して成長したい」と言えばポジティブな理由になります。これは、単なる表現の問題ではないのです。物事には必ず2面性があり、捉え方次第でネガティブにもなり、ポジティブにもなると言うことなのです。何事も前向きにとらえ、成長要因に変えていくくらいの気概が求められることでしょう。自分自身がそうした意識改革をすれば、それこそありのままに表現しても、うそにはならないのです。
また、転職理由を長々と書くことは好ましくないので、要点を2~3点程度に絞って簡潔に記述することをお勧めします。採用者としての視点を持ち、前向きな転職理由で経歴書を作る事が求められていることを覚えておきましょう。